チューリングマシン
暗号解読機ボンブの前奏から出発し、計算のいちばん小さなしくみ、部品への置き換え、機械式の模型、万能機械と計算の限界までをたどります。
Large Language Models
大規模言語モデルの内部を、埋め込み空間、自己注意、残差ストリーム、次トークン予測の4章で、近未来的な3Dとして探索します。
Quantum Intuition
量子ビットの球、もつれの連動、壁を抜ける波束の3章で、日常の直感が通じない量子の世界を、回して・傾けて・回り込んで確かめる3D空間として探索します。
Chemistry
電子の雲、原子のつながり、反応の山の3章で、化学のいちばん底にあるしくみを、回して・重ねて・越えさせて確かめる3D空間として探索します。
Mathematical Structures
分解・変換・反復・集積の4章で、数学の抽象を「触れる構造」として解体します。3Dモデルを眺めるのではなく、複数のパネルに同時に映るパラメータを動かしながら、式・図形・数値が同じ一つの対象であることを確かめます。
Silicon Layer
虹色のウェハから配線の層をはがし、触れずに電流を切り替える1個のスイッチまで潜り、スイッチの網が論理になり、時計の拍で1命令が旅をするまでを3章でたどって、最後にウェハへ戻ってくる発見の旅です。
宇宙スケール: 地球から観測できる宇宙の果てへ
地球から月、太陽系、天の川銀河、銀河の集まり、宇宙の網の目、そして観測できる宇宙の果てへ。10の段階で、宇宙の大きさと、光が届くまでにかかる時間をたどります。
エニグマ暗号機のしくみ
キー入力がプラグボード、ローター、反射板を通って別の文字になる過程を、3Dモデルと信号トレースで追体験します。
機械式時計: 時を刻む脱進機
ぜんまいの力が輪列を回し、脱進機とテンプが「受け止める、押す、逃がす」を繰り返して等間隔の拍を作り、針へ変わる流れを探索します。
万年時計: ひと巻きで一年、六つの顔を持つ機械
田中久重が1851年に完成させた万年自鳴鐘。真鍮のぜんまいひと巻きで約一年、不定時法の割駒、二十四節気、七曜、十干十二支、月齢、洋時計、そして天球儀までが一斉に動く中身を探索します。
心臓と循環: 赤血球1個の旅
赤血球1個になって、右心房から肺、大動脈、毛細血管、ふくらはぎの静脈を通り、約1分でまた心臓へ戻る冒険。1拍を引き伸ばし、色が変わる瞬間を見届けます。
人型機械は、いつロボットになったのか
カムが記憶する動き、モーターが生む関節の力、姿勢と足裏の感覚、倒れそうな身体を戻すフィードバック。同じ機械骨格へ機能を一つずつ加え、「人の形」と「人のように応答する仕組み」の違いを探索します。
動きの系譜 — からくりから歩行ヒューマノイドへ
からくり、遠隔操作、電気仕掛け、センサー機、二脚歩行。五つの機械を実際に動かし、「次の動作を誰が決めるのか」が変わっていくロボット黎明期を巡ります。
公開鍵暗号: 鍵を渡さず秘密をつくる
運ぶ途中で写される鍵から始めて、剰余の時計、色を混ぜる鍵交換、断面の南京錠、中間者、ブラウザの 1 往復、量子以後の格子まで、会ったことのない 2 人が秘密を作る仕組みを発見します。
製本: ばらばらを、一冊に
巻物、竹簡と貝葉、屏風、折丁、木の板、針の三つの通り道、刷った紙、あとから来る表紙まで。葉を一冊にする通り道を、机の上で開き比べます。
電子レンジ: 温まる瞬間の裏側
ボタンを押すと食べ物が温まる。扉を開けると止まり、導波管を通った波が、遅れて回る水の分子を熱に変えます。
ダゲレオタイプ: 銀の鏡に光を留める
1839年のパリの屋上から暗室へ。ピントを合わせ、銀板を金色に染め、光を集め、像を浮かばせて留め、鏡に宿った記憶を手に取るまで、一枚の銀板とたどる冒険です。
古代ローマ水道: 都市を動かす見えないインフラ
水源、勾配、導水渠、配水槽、浴場、噴水、下水を一つの都市システムとして探索します。
太陽系重力ラボ
実寸比の空白から、自由落下、脱出境界、逆二乗則、ケプラーの等面積、木星の摂動まで。太陽系の軌道を8つの発見で組み替えます。
火山: マグマだまりから噴火へ
地下のマグマ、ガス、割れ目、地表への通路を断面として探索します。
プレートテクトニクス: 地震の線から、動く大地へ
地震と火山の点を地球儀に打つと、板の境界の線が現れる。大西洋の海嶺、日本海溝、ヒマラヤ、サンアンドレアス断層の実際の地形を切り出し、百万年単位の時計を進めて、海底が生まれ、沈み、山が育ち、断層がはね返るのを確かめる冒険です。
温室効果: 熱がこもる地球
地球は太陽の見える光を受け取り、見えない赤外線で宇宙へ返しています。赤外線の目で見た地球、光を捕まえる分子の揺れ、宇宙から見たスペクトルの「CO₂の欠け」、宇宙へ光る高さ——温度を決める放射の出入りを、段ごとに舞台を替えて探索します。
DNA複製: 二重らせんをほどく
複製フォークで起きる「ほどく、置く、伸ばす、つなぐ、直す」を、酵素と変化が同期する3Dモデルで順に探索します。
CRISPR: 狙って書き換える
ガイドRNAが塩基の相補で標的を探し、PAMという合図を確かめてから、Cas9が二本鎖を切る——ゲノム編集の狙いのしくみを探索します。走査スライダでCas9を滑らせ、ミスマッチを増やして「標的以外を切らない特異性」の境目を確かめます。
ニューロンとシナプス:0.25秒の旅
画面が光ってから指が動くまでの約0.25秒を、1つの信号になって旅する冒険。自分の反応時間を測り、しきい値の壁、跳ぶように進む軸索、20 nm のすき間、太るトゲを抜けて、0.25秒の内訳を確かめます。
タンパク質フォールディング: 配列が形をつくる
一列につながったアミノ酸の鎖が、物理の力だけで三次元の形へ畳まれていく——疎水性コアの形成をビーズ模型で探索します。畳みスライダを動かし、エネルギーの谷底にあるネイティブ構造と、コアが露出したミスフォールドを見比べます。
光合成: 空気から木をつくる旅
鉢の柳が5年で増やした74 kgは、どこから来たのか。葉、気孔、葉緑体、チラコイド膜、ルビスコへと縮尺を9桁下り、空気の炭素が木の体になるまでを追う冒険です。
電力網: 発電から家庭まで
発電所、変電所、送電線、需要の変化を一つのネットワークとして探索します。
EV:電気がタイヤを回すまで
床下のバッテリーからインバータ、モーター、減速ギア、デファレンシャル、タイヤまで。透明な電動プラットフォームを分解し、加速では前へ、回生では逆向きに走るエネルギーを追います。最後は同じ100の車載エネルギーがEVとガソリン車でどこへ向かうかを並べて確かめます。
リチウムイオン電池:イオンが往復する
透明なセルの断面で、黒鉛負極と層状酸化物正極のあいだをリチウムイオンが泳ぎ、電子がセパレータに阻まれて外部回路を遠回りする流れを追います。放電と充電で流れを反転させ、レートを上げると熱に変わる取り分が増えることをカウンタで確かめます。
ジャカード織機:穴が模様を決める
1804年、穴あきカードの鎖が織機を動かし始めました。カードの穴を針が読み取り、対応する経糸だけが持ち上がり、杼が緯糸を渡して一段が布になる——「穴の並び」がそのまま模様になる流れを1拍ずつ追います。カードを差し替えれば機械はそのままで布が変わる。プログラム可能な機械の最初の実物です。
Packet Journey / パケットの旅
東京のスマホから送った1通のメッセージが、パケットになって家の光ファイバーを抜け、太平洋の底を渡り、ロサンゼルスの1台のサーバーに届いて返事として戻るまでを追いかけます。
トカマク:磁場に閉じ込めた太陽
小さな太陽のようなプラズマを、ドーナツ型の装置と磁場の檻で閉じ込める体験です。
ジェットエンジン: 吸って燃やして押す
吸気→圧縮→燃焼→タービン→ノズル——空気が4つの部屋を通り抜け、高速の噴流になって推力を生むまでを断面で探索します。圧力比とスロットルのスライダで、効率よく飛ぶ巡航から力を出す離陸まで、ブレイトンサイクルの運転点を確かめます。
アストロラーベ: 空を持ち歩く
星の高さを測り、緯度の板を選び、空を回して時刻へたどり着く手順を、投影された円盤の上で順に探索します。
Wright Flyer: 人類が初めて風に乗った日
1903年のライト・フライヤー号を探索します。Kitty Hawkの向かい風、翼を持ち上げる揚力と失速、カナード・たわみ翼・ラダーによる三軸の操縦、自作エンジンと左右逆回転のプロペラを触って確かめ、12月17日の4回の飛行を再現します。
はやぶさ: 60億kmの往復切符
小惑星探査機はやぶさを探索します。1円玉ほどの推力しかないイオンエンジンでΔVを積み上げ、重力が地球の10万分の1のイトカワに秒速数cmで触れ、故障だらけの機体をクロス運転の工夫で立て直し、2010年6月13日のカプセル帰還までを触って確かめます。
Roadster: 空は、タンクが空になるまで
2026年10月に公開された車を、吸い付きと冷ガスに分けて探索します。仕様を切り替えると助手席が圧力容器になり、ファンはロケットなしで車を逆さに保持し、燃えないノズルは残量とともに力を失います。
Starship Systems Lab
全高123m級の再使用型輸送システムを、スケール、構造、飛行フェーズ、補給、HLS、失敗要因から探索します。
Steam Engine: 熱が動きになる瞬間
火が水を蒸気に変え、蒸気圧がピストンと連接棒を押し、鉄の車輪を回す変換の流れを探索します。
Black Hole Observation Lab
黒い球体ではなく、光が曲げられてできた影としてブラックホールを捉えます。降着円盤、光子リング、重力レンズが最初の手がかりです。
